電気・電子 他:高田 穣/RICOH IMAGING EUROPE S.A.S.

2021年業界見通し(電気/電子他)
 

新年明けましておめでとうございます。

 在仏商工会議所会員の皆さま、ご家族の皆様のご健康、ご多幸を心より祈念致します。体の健康はもちろんですが、コロナ禍により疲弊した心の健康にも十分留意され、一年を健康に無事に過ごされることを心よりお祈り致します。

 昨今の世界情勢は、米中貿易摩擦、BREXIT、中東情勢など国家(人)対国家(人)の不確かな時代で活路を見出すことが求められてきました。しかしながら、昨年は「コロナ」という見えない「人類共通の敵」が突然現れ、人類対ウィルスという戦いが世界で同時多発的に始まりました。3月12日の仏マクロン大統領の演説ではコロナ禍を戦時中に例えました。いまだ、終息見通しが立たずに2021年の新年を迎える事になっています。不確かな時代は更に加速し、人類はその環境で生活し、経済活動をする事が求められます。業界見通しについて「コロナ禍での業界展望」、「New Normal時代」、「SDGsが羅針盤」について述べさせていただきます。

 コロナ禍での業界展望は当初想定された時代が圧倒的に速く実現されたとみています。コロナ禍によって想定された将来が全く変わるという状況ではなく、市場が成熟し縮小が予測された産業は縮小が加速し、一方で成長が予測された産業は成長が加速するという見通しになると思われます。OA業界においては、リモートワークに代表されるように働き方が大きく変わり、新しい働き方で必要とされる機材やサービスが要求され、企業は当初予定を加速させて企業活動をする事が求められます。

 「New Normal」や「Withコロナ」という言葉に代表されるように、人々の生活様式、働き方の変化も加速し、新しい時代で価値を生む商品やサービスが市場で求められます。2020年度大きく成長したビデオミーティングサービスなど、「New Normal」の時代では標準サービスとなりました。

 モノづくりにおいては2010年代初頭より、顧客ニーズの多様化が起き大量生産による一括消費の時代から、顧客ごとのニーズに合ったモノづくりへ変化しました。一方、GAFAの台頭によりプラットフォームという概念が生まれ、プラットフォームと共存し「New Normal」に求められるモノづくりが求められる時代が加速すると思われます。

 「SDGs」(Sustainable Development Goals) は2015年に国連サミットで採択された持続可能な開発目標であり、人類が2030年までに達成するべき、17のゴールを提唱しています。不確かな時代に、人類が「New Normal」と言われる標準に合わせて変わらなくてはいけない時代でありますが、世界人類が人として生きるために開発したい、残したい目標でもあります。今後の企業活動、経済活動において、企業は今まで以上に「SDGs」を羅針盤とした活動が求められるでしょう。

 

令和三年 元旦

RICOH IMAGING EUROPE S.A.S.

CEO 高田穣

 


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