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「設立50周年を祝して」

CCIJF 設立50周年おめでとうございます。
奇しくも、1963年は私が大学を卒業して社会人となった年でもあり、同じ半世紀を共に過ごしたことは、自分史と照らし合わせて感慨無量です。
フランスへは、社会人として、2回の勤務で、1回目は、1973年からの20年間 2回目は別の業界の仕事で2000年~2003年の4年間。そのご定年退職者として当地にとどまっています。退職してから、はや10年以上経過したことにも驚いています。
合弁会社としてスタートし、右も左もわからず、利益は出ても資金繰りに悩まされる日々の連続でした。東銀さんの特別のご配慮があった事を有り難く、懐かしく思いだしています。CCIJFの会頭であった東銀の支店長さんに、「そろそろCCIJFに入会してくださいよ」と説得されたのは、赴任して4,5年くらい経過したころだったと思います。少し落ち着いてきたのが理解してもらえたのでしょうか。
売上、利益は順調に伸びていたのに、今、思えば過小資本、売上金回収の長さやTVA(輸入)の前払いなどからくる資金繰りの問題では悩み通しでした。その憂いが無くなったのは、10年以上も経過してからだったでしょうか。
民生電子機器の輸入、販売会社だったのですが、日仏貿易摩擦の真っただ中で、さまざまな障害に遭遇しました。フランスの電子産業業界を保護するための輸入数量規制や、フランス語使用の義務付け、などなど。
極め付きは、うなぎ上りに増え続けるVTRの通関地をポアティエに移し、ほどなく数名の税関吏で、一台ずつ製品をチェックするという児戯に似た嫌がらせの遅滞行為でした。この措置は。半年以上も続きました。その後約10年後には、いわゆるバブル経済の崩壊から消費の急速な冷え込み、価格の下落で一挙に市場は冷え込み、その後、日本製品は往年の力を徐々に無くしました。一世を風靡し、各社こぞって欧州内での生産を始めたあのVTRが、いまや市場から全く姿を消してしまったことを一般消費者は気がついていないでしょう。城址に立ち、一句読みたくなる俳人の心境です。
 日本の輸出産業が抱える大きな国際化の波は、今では私の知識,経験をはるかに超えていて、国際化やグローバルという言葉を口にすること自体、もはや時代遅れになって来ている感じがします。
 先輩面をして贈るアドバイスなどありませんが、抽象的な表現で言わせてもらえれば、フランスの特殊性を知った上で、それが欧州内でどんな共通項の中に含まれるのかを、個々の業界、企業で見つけ出すことが大事ではないでしょうか。若い皆さん方でしか克服出来ないものだと思います。さらなるご健闘を祈っています。

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