仕事面
しにくい点(困ったこと)
- 議論が延々と続き、終着点が見えにくいことがよくある。(必須の通過点と思ってお付き合いしているうちに理解が深まることもある)
- 一度決めたことも簡単に変更する。(改善するのに躊躇はおかしいと前向きに考えるように務める)
- 「私の責任ではない、私は悪くない」というエクスキューズが多い。(謝れば許すという日本的な発想は通じないので、負けない論理展開技術を身につけよう。逃げようとしていると感じたら、先回りして防げるようになるとゲーム感覚で楽しくなる)
- 役所など、ひとによって対応が違う(ツボを押さえればうまく回る)
しやすい点
- 新しいものを作り出すことが上手。特にゼロから新しい概念を生み出すクリエイティビティーに富んでいるので、見たり、聞いたりするのが楽しい。
- 話術が巧み。プレゼンテーションが上手。主張を通すのがうまい。
- スピーチが巧み。原稿を見ないで、ジョークを挿み、退屈させない。
- ビジネスランチやディナーでも話題が豊富で楽しい。日本人ビジネスマンは自分の業界の話、ゴルフ以外での幅が狭いが、フランス人ビジネスマンはオペラ、バレエ、絵画、映画など芸術を始め話題の幅が広い。
- 決断が速い。日本は本社や他の部門への根回しが必要なので、時間が掛かるがフランスは権限が明確なので即断することが多い。
生活面
しにくい点(困ったこと)
- 清潔ではない。犬の糞がその代表。
- レジで長く待たされる。
- 荷物の積み下ろしなどで延々と道路を塞ぐ。(辛抱強く待つフランス人が多いのには感心する)
- 配送や修理にいつ来てくれるかわからない。(日本の宅急便が時間指定できるのは神業だ)
- エレベーターなどの修理に信じられない時間が掛かる。(一台のエレベーターを新しいのに取り替えるのに5ヶ月もどうして掛かるのか?質問したら、全ての部品を換えるのだから・・・)
- 日曜日休みの店が多くて不便。(休みが確保し易いともいえる)
- 機械類の故障が多い。メトロの切符を通しても通していなかったことになっていて罰金を請求される。
良かったこと
- パリは美しく、毎日通る道でも飽きない。
- 交通費が安い。メトロも高速道路も非常に安い。
- 都市計画などグランド・デザインが見事。コンコルド広場、凱旋門、アルシュを一直線に配置したり、大胆なデザインの空港に電車を接続したり、新しいスタイルのデザインの橋を設置したり、センスが良い。
- メトロのどの駅で降りて散歩しても歴史的建造物など見応えがある。
- 歩道が確保されているので散歩しやすい。景色が良いので歩き甲斐がある。
- 美術館が多く、エクスポジションなど文化的催事が盛りだくさん。
- 映画館が多く、気軽に行ける。
- 通りに面したカフェで通るひとを見ているだけでも楽しめる。
- 食べ物が美味しい。美味しいレストランが沢山ある。
- 野菜、果物は、日本ではいつでもあり、季節感が乏しくなってきているが、フランスでは旬のものが安くて美味しい。
- 買い物が楽しい。
- 花の種類が多いうえに安いため生活によく溶け込んでいる。
- テニス、ゴルフ、水泳などスポーツ施設にも比較的短時間で行ける。
- パリから20分も車で走れば大自然が拡がる。
- エレベーターやホールで会った際、挨拶をよくする。
- メトロの出口などドアを持って待っていてくれる。
- バカンス時期がはっきりしていて休暇が比較的取り易い。
- VELIB,PARIS PLAGE,NUIT BLANCHEなど自治体が大胆な施策を実施。