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二人の女神/フランス日本通運(株)

このタイトルをつけてふと気になったのですが、女神を数えるのは一人二人で良かったのだろうか?一体二体?これでは仏様だし。。。じゃぁ生き仏も一体ニ体と数えても良いのか?などと訳の分からない話しになる前に本題、自由の女神お二人の日本出張のお話です。。

 

1998年から1999年の「日本におけるフランス年」の際に、グルネル橋の自由の女神像とルーブルの民衆を導く自由の女神の絵画が、相次いで日本へ輸送された事は未だ皆さんのご記憶に新しいことでしょう。

 

原作バルトルディ、フランス革命100周年を記念して、アメリカからフランス政府に寄贈された、セーヌ河グルネル橋に鎮座まします自由の女神像。
ベルトでぐるぐる巻きにされて、クレーンで吊り上げられた挙句、哀れにも六分割とバラバラになり、木箱にしっかりと閉じ込められて、長い船旅の後、東京は お台場に佇立する事に、異国の海で故郷セーヌの流れに想いを馳せたのでしょうか。

 

因みに帰りも船旅、1年半以上の出張でした。

 

これに遅れる事約一年、ルーブル・Sully翼展示室のドラクロア1830年の作品「民衆を導く自由の女神」は美術品取り扱いプロにより、手厚い包装をさ れ、特別なコンテナに縦置き(横になると衝撃で絵具が剥落しやすい為)に真空梱包されて、エアバス・ベルーガ(正式名称A300-608ST)という、エ アバスインダストリーの誇る、頭から背中が膨れた巨大なイルカのような貨物機(尚、B四ouga とはフランス語で白イルカの意)で成田迄の空の旅、早春の東京国立美術館のギャラリーを飾りました。

 

ルーブルなどの国宝級の文化財は、原則として三ヶ月以上は貸し出しできない規定もあり、こちらは短い期間の航空機での往復でした

 

このお二人の日本出張の前々年「フランスにおける日本年」には、法隆寺の百済観音のパリ出張、ずっと以前には、ルーブルのモナリザが日本へ、唐招提寺の鑑真像がフランスへと。。。こうした文化財の交流が世界に平和をもたらし、世界の人々を幸せにするのでしょうか。
(そして、輸送業者にもちょっぴり幸せを分けてくれてくれるのでしょう。)

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