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早間建築技術事務所

  仕事面

 

しにくい点(困ったこと)

  1. “工事工程を守るには”
    建設現場は労働者のやる気が成功の秘訣ですが、しばしば、労働者の日常の不満足堆積が日程を狂わせ、仕事を粗雑にします。現場は目を離せません。100人 を超す現場員を一心胴体に纏める為、如何したら心を通わせ合うことが出来るかと苦心した一時期がありました。しかし、彼らも同じ人間、外人部隊ジェネラル が語られた“兵隊と一心胴体となり戦場に向かう”は、参考になりました。

しやすい点

  1. “社会と建築”
    建築が文化として歴史的に定着しているフランスでは、庶民も建築に関するなかなかの政策通で造詣も深い。住む環境改善を担う者として、意見交換はひときわ活発となり面白い。
  2. “行政と建築”
    一つの建築物が完成するには、多数の専門家が協労しますが、完成前には専門家の知識、経験、創作力など、目前に見えてきません。そこで、“見えないもの” の価値評価を整理して、建築主も含めての各専門分野の義務、責任、権利などを行政が規定しています。著作権など建築上のアイデアが保護されています。勿 論、一朝一夕に出来たものでは無く、行政と専門家の長い努力の賜物です。

 

 

生活面

 

しにくい点(困ったこと)

  1. “幸運”と呼ぶ“パリ名物”
    私の住むアパルトマンは、行き止りの静かな小道に面していますが、日曜日の朝は犬のラッシュ。車の往来が少ないので、味を占めた飼い主が頻繁にやって来る “犬散歩専用道路”。その度に踏むと“Bonne chance!幸運”と呼ぶ“パリ名物”が残ります。特に日曜夕方に外出する際は、“下を向いて歩こう”。先日も常連の一人を ジロリ!と睨むと、ごそご そと紙を出して拾いましたが。

良かったこと

  1. “プロセスが大切、計画は時間を掛けて” 
    大きな問題が起きた時、急いで汚物を拭い、表面を隠して蓋をしない。どうして、どうやって問題が発生したかを、原因と経過を模索しながら、時間を掛けて問 題解決に当たっています。結果と同時にプロセスを大切にする。実は、この粘りが、住みよい町を創り、子沢山のフランスを生みました。
  2. “個は全体のエレメント” 
    グローバリゼーションは個々の専門職の輝きの上に成り立つことを認識しているフランス社会は、不合理でも理念を持って、着実に国民生活に幸福を齎しているのではないでしょうか。
    特記できるのは、グローバル・サンテーズの出来る視野の広い女性が多いことです。 

 

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