仕事面
しにくい点(困ったこと)
- 同じことを依頼しても、担当者によって対応がまちまちなこと。前回できたことが、今回は規則でできないと言われたり、同じ質問をしても、人によって回答が まったく違っていたり。前回はOKだったというと、“そうですか、ではかまいません。”と突然180度変わってしまうこともあります。よい方向に変わる分 には、助かるのですが、以前確認してすっかりその気でいたことが直前の再確認で覆ってしまったりすると、これ本当に困ります。
しやすい点
- 何事にも融通が利く点です。絶対に無理だろうと思うことでも、交渉先に親しいスタッフがいたり、裏ルートを持つ人と知り合いであれば、結構規則の拡大解釈で、無理が可能になったり。おかげでピンチを切り抜けることができたこともしばしばです。
生活面
しにくい点(困ったこと)
- 時にメトロの中で“私は無職で、住むところも無く、こうして皆さんの慈悲心の発露をお願いしている。ぜひ社会正義を実現してくれ。”などといった主張を 堂々と展開し、お金をねだる乞食(差別用語?)がいたりします。掏りやかっぱらいでもなく、正直に(!)お金を要求するのですから、えらいものだと思って しまい、ついついお金をわたすはめに。でも、なにかおかしくないですか。
良かったこと
- 私がフランス人を偉いと思うのは、社会的な弱者をいたわる姿勢を大勢の人々が共有していること。社内でも、休日は障害者や移民の貧しい子供達を助けるボラ ンティア活動をしているスタッフが数人います。労働者の権利や移民の権利保護に、まったく現実から乖離しているような主張をするバリバリの社会主義、共産 主義政党などが、選挙である程度の票を集めるというのも、フランスならではという気もします。現実的でもあるフランス人は、彼らに政権を取らせる気は無い のでしょうが、彼らの理想が人々の共感を集めるところに、懐の深さを感じます。