仕事面
しにくい点(困ったこと)
- 社内の設備機材等が壊れやすい。また、故障した際、保守契約があっても修理になかなか来てもらえず予定が全く立たない。早く来てくれる応急処置屋も存在するが、とても高価で仕事の質には信頼がおけない。
- この国では「お客様は神様」ではないこと。ある業者さんに工事見積もりを依頼するも全くもらえず、10回以上電話とメールで要求し続け、毎回「明日には出来る」を繰り返され、3ヶ月経った時点で諦めて他社を当たった。
- ICHIHARAという、フランス人は発音しないHの多い私の苗字は覚えにくいようで、名 前を間違われる(憶えてもらえない)ことが頻繁。弊社のアシスタントは、私の苗字をそれなりに発音できないフランス人からの電話は、面識の無い人からの売 り込み電話だと嗅ぎ取り、私には取り次がないことにしていると最近知った。鋭いポイントだ。
しやすい点
- フランスでは日本のイメージが良いので、仕事においても初対面のフランス人に好意的に受け入れてもらえる土壌は日本人としてありがたい。「日本人である」ということで優遇されたことはあれど、嫌な対応を受けたことは一度も無い。
- フランス人社員は、喜怒哀楽をストレートに表現し、本音で生きているので分りやすい。ぶつかって言い合いになっても、熱が冷めるのも早く、余計な気を遣わなくても済む。
- 良くも悪くもマニュアル化されてないため、人によって言うことが異なることは有名だが、到底無理そうな依頼でもすんなり通ってしまうこともあり、「ダメもと精神」で事に当たれば思わぬ得をすることもしばしば。
生活面
しにくい点(困ったこと)
- 商品やサービスのカスタマーサービスのホットラインがどこも有料であることに驚いた。かつ、その電話は肝心な時になかなか繋がらない。(「ダメもと精神」で苦情を言うと、電話代として5ユーロ返金してもらったことが2回ある。)
- フランスでは、多くの場合、品質は価格に比例し、安いものは粗悪品であることが多い。残念ながら、「質の良いお値打ち品」にはなかなかめぐり会わない。
良かったこと
- 「美」に対する目と舌が確実に肥える。
- レディーファーストで接してくれるのは有難い。
- 日本通のフランス人が多く、彼らを通して私自身も日本の良さを再認識できる。
- 世界一の観光都市パリでは、フランスにいつつも世界中の人々、異文化と出会える。
- パリには訪問者が多く、私が日本に戻らなくとも知人が訪ねて来てくれる。
- 周囲のフランス人がとてもおしゃべりなので、私のおしゃべり度が目立たない。