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50周年に寄せてー私の時代の在仏日本商工会議所
                               

私が会頭を拝命した頃の在仏日本商工会議所は、過渡期でした。バブルの頃に、日本の会社の子会社や駐在員事務所が激増し、在仏日本商工会議所のメンバーが増え、その結果、財政状態も順風満帆でした。

しかしバブル崩壊後年々減少し、赤字経営が続いていました。日本の会社の中でも、日本人をメインの顧客としている会社や、日本の会社向けにビジネスを展開している会社にとっては、在仏日本商工会議所の活動への参加自体が仕事に直結しますが、フランス人やフランスの会社をターゲットにしている会社にとっては、直接結びつきません。そのため資生堂もメンバーではありましたが、さほど積極的に関わってはいませんでした。私自身はむしろパリ商工会議所の活動に関わることの方が多かったです。ある日当時の北原会頭から、在仏日本商工会議所の副会頭への就任の打診を受けました。創立以来40年以上、東京銀行、三井物産、三菱商事の支店長が会頭、 副会頭を順番に務めてきたが、活性化のため新しい血を入れたい、中でも従業員の数も多く、フランス人にもよく知られているトヨタと資生堂にはもっと関わっ てほしいという説明でした。そういう事情で、トヨタの足立社長と私が副会頭に、会頭にはトーメンの片川社長が就任しました。「開かれた商工会議所、役に立 つ商工会議所」をモットーにしました。広報委員会を立ち上げ、私が広報委員長に就任しました。ホームページは存在していましたが、アクセスが少なかったた め、リニューアルを決断しました。

「読者が読みたくなる」ページを作り、かつ毎日更新し、新しい記事には「New」をフラッシュさせて、いつも新鮮である ことを印象付けました。
毎日のフランスのニュース2件を日本語で紹介するコラムもその一つです。何しろ赤字経営でしたから、ホームページのリニューアルに 金を使えません。新しいホームページのレイアウト見本も全て無償でお願いせざるを得ませんでした。またニュースを商売として配信している会社に無償提供を 依頼し、そこに○○提供のクレジットを入れることで承諾を得ました。記事見たさに毎日のように見てくれるひとが増えました。メンバーが行う講演会をして、 その記録をホームページに載せました。新しい会員の紹介やメンバーの紹介もしました。それぞれの業界のこぼれ話など読んで面白い原稿を集めました。今まで ホームページを見たことのなかったひとも、自分の会社の社長が出ていることが切っ掛けで見るようになりました。色々な仕掛けをしたお陰でリニューアル後ア クセスが10倍以上になり、毎月新記録更新が続きました。そうなると存在感が増し、バナー広告を3社からいただき、メールの最後に載せる広告にも応募があ りました。その結果黒字転換しました。この間に、メーカー出身として初めて会頭に就任しました。「開かれた、役に立つ商工会議所」路線の更なる徹底を目指 し、ホームページの更なる活性化とイベントを実施しました。

バカンス情報や喜ばれるお土産情報など、理事全員に頻繁に投稿していただきました。また理事全員がどれかの委員会に所属して、積極的に活動していただいたお陰で、活気のある商工会議所となりましたこと、深く感謝しております。

 

歴代会頭一覧


三宅 浩之 中島 格志 鶴岡 正三
河原畑 敏幸 石塚 徹 小田 義明
後藤 豊 片川 喜代治 北原 隆
阿波村 稔 中川 正輝 大山 昇
吉田 哲史 中川 正輝 猪瀬 威雄
左舘 晃 清水 信行 稲森 一彦
白石 義治 北野 健 佐藤 幸彦
萩原 薫 佐藤 洋夫 渡辺 昌俊
山田 史朗 小暮 治 山田 信彦
舟木 凌 江部 敬三郎 広田 弘雄

 

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