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第二十一回:血尿のお話

血尿のお話

 

 血尿とは、尿の中に赤血球が混ざっている状態で、腎臓や泌尿器系の病
気の診断の上で重要な症候です。血尿は、眼で見て気がつく肉眼的血尿と、
検診などの尿検査で指摘される無症候性顕微鏡的血尿があります。

血尿の原因として、主に次の疾患が考えられます。

1)一過性血尿(風邪、激しい運動など)

2)糸球体性血尿(IgA腎症など)

3)尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎など)

4)悪性腫瘍(膀胱がん、腎がんなど)

5)前立腺疾患

6)外傷

7)結石

 肉眼的血尿、あるいは無症候性血尿でもたんぱく尿も指摘された場合は、
早めに精密検査を行い原因を知る必要があります。

 

 目で見て分からない無症候性血尿のみの場合は、まず病院で再度尿検査
を行います。再検査で血尿でなければ一過性血尿で、多くの場合問題はあり
ません。2回目も血尿が指摘された場合、尿に赤血球が実際にあるかどうかを
顕微鏡検査にて判定します。そして実際に尿に赤血球が出ていたら、その赤
血球が変形しているかどうかを見ます。変形した赤血球がでていて、その割合
が高いようであれば糸球体性血尿の可能性が高くなります。糸球体という腎臓
の中の尿が通るザコーヒーのフィルターような役割を果たす部位が、なんらか
の原因で機能が落ちたり、壊れたりしたことで、本来ザフィルターを通らない赤
血球が漏れ出てくるケースです。糸球体性血尿の場合、たんぱく尿がでてい
なければ、多くの場合は定期的に経過をみるだけで大丈夫です。たんぱく尿
が出ているようであれば、その程度によって治療または入院して腎生検などの
精密検査をすることもあります。

 糸球体性血尿でない場合には、肉眼的血尿と同様に超音波検査(または
CT、造影検査)、尿細胞診(3回)、尿培養検査などの精密検査を行います。
そこで原因がはっきりしない場合には泌尿器の専門医を受診し、膀胱鏡、造
影検査をすることになります。

 もし健康診断で血尿を指摘されたら、早期に原因を発見できる可能性もある
ので早めに受診されることをお勧めいたします。

三村 佳弘 先生

三村 佳弘
アメリカンホスピタル
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