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第六回:のど風邪のお話し(+インフルエンザミニ情報)

パリもだんだん寒くなってきていますね。のどの痛みや発熱などで受診される患者さんも冬から春先にかけて多くなります。今回は「のどの痛み」を伴う「のど風邪」についてお話させていただきます。
のど風邪の原因の半数以上はウイルスです。ウイルスは通常抗生物質が効きません。ゆっくり休んで、解熱鎮痛剤などの対症療法薬を飲んで自然に治るのを待ちます。
その他の原因としては細菌が挙げられます。細菌は一般的に抗生物質が効きます。ウイルスと細菌では治療方法が異なりますので、「のどの痛み」の原因として ウイルスなのか細菌なのかを鑑別する必要があります。残念ながら、自覚症状で細菌性とウイルス性に決定的な違いはありませんが、以下のような症状あるいは 所見がそろっているときは細菌性、特に「A群溶れん菌」の可能性が高いといえます。

 

  1. 扁桃腺が腫れて白くなっている。
  2. 首のリンパ節も腫れて、押すと痛い。
  3. 熱がある。
  4. 咳は出ていない。

 

何故「A群溶れん菌」を見つけ出すことが大事かと言いますと、この細菌は特に子供の場合、感染し てから数週間後に「リウマチ熱」や「急性腎炎」の原因になることがあるので、積極的に治療することが薦められているからです。ただ、やみくもに抗生物質を 使うと思わぬ副作用が出たり、以前から問題になっている耐性菌の出現につながることがありますので、フランス政府も医師に「溶れん菌迅速検査キット」を使 うことを薦めています。これを使うと5分ほどで、溶れん菌を検出することができ、外来診療上大変有用です。
 カゼ予防は手洗い、うがい、休息が大事です。皆様におかれましてもくれぐれもご自愛ください。

 

<インフルエンザミニ情報>

 

例年通りインフルエンザワクチンが街の薬局で入手可能となりました。今年のワクチンは季節性と新型(H1N1)両方に効きます。入手するのに処方箋は不要です。
尚、9月25日現在まで当クリニックでインフルエンザ陽性となった方はいらっしゃいません(旅行者の方を除く)。

三村 佳弘 先生

三村 佳弘
アメリカンホスピタル
日本セクション

 

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