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第八回:予防接種のお話

フランスで滞在許可証を取得する際、メディカルチェックの医師から予防接種のことを聴かれた方も多いかと思います。また、こちらにお子さんを連れてこられた方や出産された方も予防接種についての知識はある程度必要となります。
そこで今回は日本とフランスの予防接種についての相違をお話させていただきます。(2010年12月現在)

 

  1. フランスでは全員に接種される(ことになっている)が日本では任意のもの。
    ヒブワクチン(インフルエンザ桿菌)、肺炎球菌、おたふく、髄膜炎菌、B型肝炎、ヒトパピローマウイルス(子宮頸がん予防)
  2. 日本では全員に接種されるが、フランスでは任意のもの。
    BCG、日本脳炎
    これらは結核や日本脳炎が欧米諸国より高頻度に見られるために行われています。
  3. 日本でもフランスでも任意のもの。
    水ぼうそう、A型肝炎、インフルエンザウイルス(季節性、新型)など

 

フランスはパスツール研究所で狂犬病ワクチンが世界で初めて開発されるなど、予防接種の先進国と 言えます。また、アフリカとの交流も深いため、予防接種に積極的です。一方、肺炎球菌やおたふくなどは日本でもフランスでも同じく発症する病気なのに何故 か日本においては任意となっています。但し、日本もフランスも世界最高レベルの乳幼児生存率を誇っており、日本で任意のものを打ちそびれてもそれほど神経 質になる必要はないと思います。
フランスが優れていると思われることは多様の混合ワクチンが入手できることです。日本ではせいぜい3種混合まで(破傷風、ジフテリア、百日咳)しか存在し ませんが、フランスではこれにポリオ、ヒブ、B型肝炎を加えた6種混合もあります。これは赤ちゃんを無駄に痛がらせることなく、また通院回数も少なくすみ ますので、大変効率的です。
最後に大人の予防接種について少しだけ触れますと、フランスにおいては10年に1回は3種混合(破傷風、ジフテリア、ポリオ)あるいは百日咳を加えて4種 混合を打つことが推奨されています。特に破傷風菌は世界中に広く存在しますので、日本でも役立ちます。

 

日本とフランスの予防接種につきましては以下のサイトを参考にされたらよいと思います 。
http://idsc.nih.go.jp/vaccine/dschedule.html(日本)
http://www.sante-sports.gouv.fr/calendrier-vaccinal-detaille-2010.html(フランス)

三村 佳弘 先生

三村 佳弘
アメリカンホスピタル
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